司法書士と行政書士の仕事の違いは?共通する業務はあるの?

司法書士事務所で仕事をしていると必ず聞かれるのが、行政書士と何が違うの?という質問です。
行政書士と司法書士の業務は違います。作成する書類も違いますし、提出先の官庁も全然違うんです!

「カバチタレ」というドマラがあったのをご存知ですか?常磐貴子と深津絵里が出演していたドラマです!「カバチタレ」は行政書士をモデルにしたドラマですね。

今回は、私の経験を元に司法書士と行政書士の違いを紹介していきます。

目次

行政書士はどんな仕事をするの

行政書士の仕事は、官公庁に提出する書類を作成して申請します。
建設業の許可申請、産業廃棄物の許可申請。身近では車庫証明や自動車登録なども行政書士の仕事内容になります。

書類の作成では、会社設立に必要な定款の作成、認証手続きができます。
遺産分割協議書作成や、遺言書の作成もできるのです。

行政書士の仕事は官公庁に関する書類作成全般から会社設立や相続完成の書類作成まで幅広い業務を行っています!

実務での行政書士の業務は?

以前行政書士の資格を持っている司法書士の方がおられた時、建設業許可申請書類作成をしました。

行政書士の書類は、司法書士と違い各市区町村で若干必要な書類が異なったりする場合があるので、依頼事にそれぞれの管轄の市区町村に確認を取って資料集めをして書類作成をしていました。

建設業許可申請は、建設工事の完成を請け負うことを営業するにはその工事が公共工事であれ民間事業であり建設業法第3条に基づき都道府県知事又は国土交通大臣の許可を受ける必要があるんです!
建設業許可申請には、細かい要件が色々あるので、国土交通省のホームページで確認してくださいね。

建設業は本当に沢山の書類を書かなければならないですし、集める書類も種類が沢山ありました!
聞きなれない言葉や作成しない書類でしたので、作成するのに時間がかかってとても大変でした。
特に私が苦手だった書類は工事経歴書工事施工金額です。書類の名前を見るだけではどんな書類なのか?と思いますよね。

会社から今まで携わった工事内容を記載して、請負金額の伝票を徴収して直前3年分の工事施工金額を記入する作業なんです。工事内容や、工事施工金額の事がよく知らなかったので理解するまでに相当時間がかかりました。

でも、大変だった分許可が下りたときは嬉しかったです。

司法書士の仕事内容

司法書士の業務は、法務局に登記の申請をするのが主な仕事になります。不動産登記、相続登記、会社の設立登記、役員変更登記等があります。その他にも成年後見人や登記の相談業務もしています!

司法書士と行政書士で共通する業務は?

行政書士と司法書士の仕事で共通する業務はいくつかあります!
相続に関しては遺言書、遺産分割協議書、相続人調査(戸籍請求等)です。戸籍請求は依頼を受けると職権で戸籍等を取得する事ができるんです。

会社の設立では定款作成、公証人役場での認証手続きがあります。

相続人の調査だけ、遺産分割協議書の作成、定款作成のみの場合は行政書士事務所にお願いができます。
相続登記、設立登記までの業務が必要な時は登記の専門家である司法書士事務所にお願いするのがいいと思います!

まとめ

司法書士と行政書士ですが、共通する業務もありますが基本は仕事の内容が大きく違います。

行政書士は建設業許可、営業許可、自動車の登録や車庫証明等官公庁で許可が必要な書類を作成して申請します。

司法書士は登記関連の申請書を作成して法務局に申請をします。

共通する業務は、遺産分割協議書などの相続に関連する書類作成や
会社の設立に必要な定款の作成や公証人の認証手続きなどです。

司法書士の業務も行政書士の業務も日常で関わる事が少ないので何がちがうのか分かりづらいですよね。


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この記事を書いた人

司法書士事務所で10年以上の補助者経験の、ワーママかな。
育児に仕事に忙しく楽しく過ごしています。

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