【不動産取引業務】司法書士補助者がする仕事は?

司法書士事務所の業務内容の8割方は不動産登記業務になります。不動産登記業務において補助者はどのような内容の仕事に携わっているのでしょうか。

司法書士補助者は主に連絡業務や申請書作成等の司法書士のサポートをする仕事をします。

今回は不動産登記業務において補助者が担う仕事を紹介します。

目次

不動産登記とは

土地・建物の不動産ついては登記を申請して、登記簿という物を作成します。(現在は全部事項証明書と言います。)
不動産の履歴書のようなイメージです。登記簿を見れば誰が所有者で以前の所有者は誰なのか。
抵当権はついているのか。差押えされていないか。登記簿を見ればその不動産の現在の状態が分かります。

法務局に行って請求すれば誰でも登記簿(全部事項証明書)を請求して見る事ができます。
法務局で請求する場合、1通600円かかります!無料で見ることはできないんですよね。

司法書士事務所では、この登記簿に変更が生じた時に登記簿を書き換える手続きを申請します。不動産の登記簿を変更させる手続きをするのが不動産登記のお仕事になります!

不動産売買による登記業務

不動産の登記業務のなかで、1番件数が多い業務が売買の案件だと思います。私が働いている事務所でも7割が不動産売買の案件になります!

不動産売買案件の流れは、不動産業者から登記の依頼が来ます。買主、売主の資料を収集して書類を作成していきます。住宅ローンを借りて不動産を購入される場合は銀行に連絡をして打合せをします。決済(最終お金が支払われて不動産を引渡してもらう日)で書類の確認、本人確認をして取引の実行をします。

案件ごとに事情が異なるのでどのような案件であるのか依頼が来たら売買契約書をみて契約内容のチェックは欠かせないです。トラブルが発生して走りまわる事も多々あるんです。司法書士事務所の仕事って案外肉体労働だったりするんです。

補助者が携わる仕事は?

不動産売買案件について補助者はどのような仕事をするのかお伝えします。
補助者は、連絡業務、申請書作成業務、銀行の書類受領、法務局申請が主な仕事内容になります。

補助者が出来きない仕事に立会決済があります。立会は公正な売買取引が行われたかどうかの判断を
しなければならないので、資格者の仕事になります。この立会を補助者が行った場合は最悪懲戒処分に
なったりする場合もあります。資格者に同行して補助者が立会に同席ことはよくあります。

私も資格者に同行して立会に行くことがあります。銀行の応接室で立会が行われるのですが、売主、買主
その他関係者が立会場所に来られるので、緊張する場所ですね。

連絡業務

取引の対象となる関係者との連絡業務を司法書士に変わって補助者がします。司法書士は立会等の仕事で
日中は事務所にいない事が多いので、変わって補助者が連絡業務に携わります。

私はこの連絡業務が結構好きです。立会までの段取りを組んだり、不動産業者の方とやり取りしたりと
考えながら作業をしていくという過程がとても面白いですし、仕事をしている充実感を味わえます。

申請書作成業務

司法書士の仕事は登記申請書を作成して法務局に申請します。この登記申請書を作成するのが主に補助者の仕事なります。
売主、買主の印鑑証明書や住民票を確認して申請書を作成します。
申請書と添付書類(住民票、印鑑証明書等)を法務局に申請して、登記官が審査をして問題がなければ7日から
10日程で登記が完了します。

申請書が誤っていると法務局から補正の連絡がきて法務局に訂正をしに行きます。法務局から連絡があるとびくっとします。
時には誤ったままの記載で登記がされてしまう事もあり、一度登記されてしますとその後更正の登記を
再度正しい登記を申請しなければならず、再度書類を整えないといけない事があります。

沢山の人に迷惑をかけてしまうので、誤登記が起こらないように記載に間違いがないか申請書のチェックはとても入念にします。

まとめ

補助者の仕事はあくまでも司法書士の仕事をサポートすることが大事な業務になってきます。
不動産取引については、関係者の連絡業務、申請書作成の業務をします。

登記を申請して完了したら、登記識別情報通知(権利証)が発行されますので法務局に取りに行きます。今は郵送での返却ができるようになったので、法務局に行く事も少なくなったのですが、昔は管轄事の法務局まで出向いて書類を取りに行っていました。

補助者の仕事は事務所内外の仕事をオールマイティにこなさないといけないです。


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この記事を書いた人

司法書士事務所で10年以上の補助者経験の、ワーママかな。
育児に仕事に忙しく楽しく過ごしています。

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